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manbo sinuendo

ry cooder & manuel galban   
Mambo Sinuendo


キューバンミュージック探求の果ては
50年台の雰囲気を漂わせるラテン・ジャズでした
艷やかで野太いエレキギターが夏の夜に響き渡ります

<マヌエルガルバンとライクーダー>
 ライクーダーのアルバムと紹介しましたが、実は今作はキューバのギタリスト、マヌエルガルバンとの共作となっています。このアルバムでの彼の貢献度は計り知れないものだったようです。マヌエルガルバンは60年代にキューバでロスサフィーロスというドゥーワップグループのメンバーであり、当時から革新的な演奏を していたそうです。
 ライクーダーはとあるインタビューの中で、「マヌエルガルバンは私と同じでトラディショナルなミュージシャンではない」というような発言をしていまし た。キューバではほとんどエレクトリックギターは使われないようですが、マヌエルガルバンはテレキャスターを使い極太の音を奏でています。ライクーダーの ギターサウンドとの聴き比べも楽しみのひとつです。その他のメンバーも腕利きぞろいでドラムのジムケルトナーとヨアキムクーダー、そしてコンガにアンガ ディアス、ベースのカチャイートロペスからなるリズムセクションです。

<ダブルドラムとコンガ>
 このマンボシヌエンドがブエナビスタソシアルクラブのような、典型的なキューバサウンドから逸脱している大きな要因はジムケルトナーとヨアキムクーダーのドラムにあると思います。本来、キューバではドラムキットは使いません。リズムといえば、コンガ、ボンゴ、クラーベ等でしょう、そこにドラム、しかも多くの曲でダブルドラムを採用しているのはとても革新的なことなのです。しかも、アンガディアスの主張の強いコンガともうまく溶け合って唯一無二のキューバ ンサウンドを作り上げています。

<キューバンミュージックの卒業証書>
 ライは同じインタビューでマンボシヌエンドについてそう発言していました。BVSCがグラミー賞を取り一世を風靡した感がありましたが、ライクーダー自身のBVSCでの立場は演奏者としてよりも紹介者としての面が強かったと思います。
 それでも、世間でのキューバブームが過ぎゆく中で、ライクーダーは着実にキューバの音楽を自分の物にしていったようです。ブエナビスタから6年後に発表されたこのマンボシヌエンドはまさに卒業制作のようなものです。
 以前からのライクーダーのファン、ブエナビスタをきっかけに知った人にも、これこそがライクーダーのキューバンミュージックなのです。
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