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van dyke parks

 音楽史の表舞台にはほとんど現れませんが、確実に大きな影響を残す、そんな隠れ偉人的な人物が今回ご紹介するヴァン・ダイク・パークスです。古き良きアメリカを感じさせる音楽に加え、カリプソをいち早く紹介したりと、豊かな音楽を提供し続ける彼はどんな人物なのでしょうか?

<会社員?>
 ヴァン・ダイクはもともと自己名義でアルバムを発表するミュージシャンでなく、ワーナー社で作曲やアレンジなどをする裏方の人だったようです。そんな中でビーチボーイズのブライアンウィルソンと、幻のアルバムとして名高いスマイルの制作に作詞家として参加する ことになります。残念ながらこの時のアルバム制作は頓挫しますが、ヴァン・ダイクの評判は業界で知られるようになり。自身もミュージシャンとして活動するようになりました。一風変わった、堅実な感じの経歴の持ち主のようです。
  1968年、初めて発表したソング・サイクルは素晴らしいアルバムにも関わらず全く売れませんでしたが、ここから彼の主な経歴が始まります。

<カリプソへの傾倒>
 1972年にはセカンドアルバムのディスカバーアメリカを発表します。西インド諸島に旅行した際にインスパイアされたようで、カリプソを取り上げた作風で前作よりも格段に聴きやすく、楽しい仕上がりになりました。
ローウェル・ジョージなども参加しロック的要素も含まれ、単なるカリプソ紹介に留まらない新しいサウンドのこのアルバムはヴァン・ダイク初心者にもおすすめできる傑作です。この次のヤンキーリーパーもカリプソ路線を推し進めた聴きやすいアルバムになりました。

<オレンジクレイトアート>
 1995年には、スマイルで共に挫折感を味わったブライアン・ウィルソンとオレンジクレイトアートを発表します。ブライアン・ウィルソンの作品だっ たスマイルと違いこれは完全にヴァン・ダイク・パークスの作品となっていて古き良きアメリカを表現し尽くした感動作となります。これがきっかけとなり精神的に不安定だったブライアンはスマイルの再制作に向かうことになります。一般的にはスマイルの影に隠れたようなアルバムなのかもしれませんが、私的にはこちらのほうが断然好きです。

 一作目のソング・サイクルは確かに難解な面があったかもしれません。
その次からはかなり聴きやすいものになっていきますが、よく聞けば、相変わらず変わったアレンジばかりだということに気づきます。きっとそこがヴァンダイクの奥深さ、時代を超える作品たる所以でしょう。

 アメリカンミュージックの隠れた至宝。音楽を愛するすべての人にとってかけがえのない一枚ばかりです。


最初に聞くなら
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